円卓 こっこ、ひと夏のイマジン
Amazonプライム・ビデオにて、レンタル鑑賞
概要
公団住宅で三つ子の姉と、両親、祖父母に愛されて暮らす「こっこ」こと渦原琴子は、口が悪く、偏屈で硬派な、孤独に憧れる小学三年生。こっこの日常は、不満と問題と驚きと発見に満ちている。世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を、活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。光溢れる感動傑作。
観たきっかけ
行定監督作品である
行定監督の本「映画女優のつくり方-幻冬舎新書」を読んで芦田愛菜に興味を持った
芦田愛菜(以降、芦田)は、「脚本を暗記するため脚本を500回も読んだ」という
あるいは「左右を意識して涙を流すことができる」らしい
芦田は、この時、8歳
8歳にして、努力家で天才的な女優がいるんだ
素直に驚いた
偶然だが原作、西加奈子の「円卓」を読んでいた
「ホントの小泉さん」というポッドキャスト番組のゲストがこの本を好きだと言っていた
西加奈子は名前だけ知っていたが読んでいなかった
試しに読んだ
正直、面白さがわからなかった
小学生の関西弁や吃音をリアルに想像できないようだ
みんなそうなのか分からないが感情移入できる人物や状況がないと楽しめない
これが行定監督、芦田愛菜・主演でどうなるのか
ちょっと斜に構えながら観ることにした
感想
面白かった!
芦田のセリフや動きが自然に感じる
演技ではなく、本当に感じているようだ
床に大の字ににり、涙を流すシーンはジーンときた
突然、姉から返ってきたジャポニカをマンションの窓から投げ棄てるシーン
心に響いた
僕も、そんな小学生だった
前出の行定さんの本によると芦田は「セリフは記憶するが感情は、その場の雰囲気で作る」とのこと。映画を観ると納得である
好きでないところもあった。
こっこ(芦田)が言葉を採取する時、文字が画面に出てきて、それを捕まえる
なんだか、大げさで好きではない
逆に、わかると感じたのは「カルピスが濃いのは正義」「眼帯がカッコいい」の気持ち
夕方に鹿が現れるシーンはきれいだった
もっとも心に残るシーン
変質者に会ったことで傷ついた こっこ の話を聴いて
ぽっさんが「1人にしてすまんかった」と謝るシーン
仲間意識か、淡い恋心か、わからないが、心に残る
涙がこぼれる寸前だった
オススメ度
⭐️⭐️⭐️⭐️